「せっかく買ったミラーレス機なのに、動画を撮ると手がプルプル震える…」そんな悩み、抱えていませんか?
カメラ本体が小型・軽量化した今、動画撮影の安定感は「本体性能」よりも「持ち方」で決まる時代になりました。本記事では、SmallRigの最新リグソリューション「NATO トップハンドル 4345」と「HawkLock H21 サイドハンドル 5951」を、実機を使って徹底検証します。

2つを組み合わせると、機動力と安定性がどう変わるのか。実際に使い倒した感想を、良い面も気になる面も正直にレビューします。初心者の方にも分かりやすいよう解説しますので、理想のカメラリグ作りのヒントにしてください。なお今回のテストにはSony ZV-E10 IIを使用しています。
ベースとなるケージ選びについては、SmallRig ケージキット4897の詳細レビューも合わせてチェックしてみてください。
◆SmallRig NATO トップハンドル DSLR 4345
\工具不要で瞬時に着脱完了!/
\指に吸い付く至高のグリップ感!/
- SmallRig 4345・H21の開封レビュー|手に取って分かった作りの丁寧さ
- NATOレールとHawkLockの違いを比較|着脱スピードを実測でチェック
- シリコングリップの効果を検証|長時間撮影でも疲れにくい理由
- コールドシュー5基・ネジ穴12個|4345とH21の拡張性をチェック
- 実機フィールドテストレビュー|Sony ZV-E10 IIで感じた安心感
- SmallRig 4345・H21のデメリット|購入前に知っておきたい注意点
- 4345とH21どっちを選ぶ?失敗しない選び方ガイド
- なぜ今このハンドルが必要?ミラーレスの撮影スタイル変化から解説
- 【Q&A】SmallRig 4345・H21のよくある質問
- まとめ|理想のカメラリグへの近道はNATOトップハンドル4345とH21
SmallRig 4345・H21の開封レビュー|手に取って分かった作りの丁寧さ

新しい機材を開けた瞬間って、パッケージの質感だけでメーカーの本気度が伝わってきますよね。SmallRigは機能美と堅牢性を両立させることに定評があるブランドです。今回の4345と H21も、その期待をきちんと裏切りませんでした。

NATO トップハンドル 4345を手に取って、まず驚いたのがその軽さです。アルミニウム合金の中空デザインで、重量はわずか144g。
それでいて華奢な印象はまったくありません。最大10kgまでの耐荷重を実現しているので、シネマレンズを装着した重めのミラーレス機でも運用しやすい設計です。

同梱物には、カメラケージに固定するための50mm NATOレールが入っています。買ってすぐシステムに組み込める、うれしい配慮です。

一方のHawkLock H21 サイドハンドル 5951は、SmallRigが新たに打ち出す「HawkLock」システムの使いやすさが詰まった一台です。
ハンドル本体、HawkLockクイックリリースNATOクランプ付きアダプター、専用NATOレールが同梱されています。中でも注目したいのが、底面に内蔵された磁気六角レンチです。
現場でネジが緩んだときや微調整したいとき、いちいち工具箱を探さなくていい。この一手間の省略、実務を分かっているメーカーだからこその工夫だと感じました。
NATOレールとHawkLockの違いを比較|着脱スピードを実測でチェック

映像制作の現場では、状況に応じてリグ構成をパッと変えたい場面が多くあります。ジンバル撮影から手持ちへ、あるいは三脚への据え置きへ。組み換えに時間を取られると、それだけで集中力が削がれてしまいます。三脚との組み合わせはK&F CONCEPTコンパクト三脚のレビューも参考になるはずです。
4345トップハンドルは、標準的なNATOレールシステムを採用。レールにスライドさせて内蔵ノブを締めるだけで固定できます。シンプルながら確実な機構で、工具なしでもサッと着脱できました。

さらに便利だったのが、H21サイドハンドルの「HawkLock」クイックリリースシステムです。ワンタッチのセルフロック機構で、従来のNATOクランプよりもテンポよく組み立て・分解ができます。
実際に操作すると、指先ひとつで「カチッ」と固定される感覚があります。ネジ式クランプにありがちな「本当に締まってる?」という不安がなくなるのは、地味に大きなポイントです。

実は、繰り返しの捻り動作や強い締め付けは、長時間の作業だと手首に負担がかかることが知られています。米国労働安全衛生局(OSHA)も、反復動作による手首や腕への負担について注意を呼びかけています。HawkLockのようなワンタッチ機構は、作業スピードだけでなく、撮影者の体の負担を減らす面でもメリットがあると言えそうです。
◆SmallRig NATO トップハンドル DSLR 4345
\工具不要で瞬時に着脱完了!/
\指に吸い付く至高のグリップ感!/
シリコングリップの効果を検証|長時間撮影でも疲れにくい理由

カメラを長時間持ち続ける撮影では、グリップの質感がそのまま疲労度に直結します。4345とH21の両ハンドルには、SmallRigの人間工学デザインが反映されています。
NATO トップハンドル 4345の一番の特徴は、4本指にフィットするテクスチャー付きシリコンパーツです。冬の冷たい金属に触れる不快感を和らげてくれるだけでなく、夏場の汗による滑りもかなり抑えてくれます。
ローアングルでハンドルを逆手に持つような場面でも、指がしっかり溝に収まる感覚があります。腕の余計な力みが減るので、長回しでも疲れにくいと感じました。

H21 サイドハンドルにも、肌当たりの良い滑り止めシリコンコーティングが全面に施されています。サイドハンドルは手の大きさに合わせた位置調整が悩みどころですが、このモデルは43mmの垂直調整に対応。
自分の手のサイズやレンズの重心に合わせて、ハンドル位置を上下に微調整できます。左右の重量バランスを整えやすいのがうれしいポイントです。
さらに、アダプターを付け替えるだけで左手用・右手用どちらにも対応する「両利きデザイン」を採用。撮影スタイルを選ばず使えます。
4345 vs H21 スペック比較表

| 項目 | NATO トップハンドル # 4345 |
HawkLock H21 サイドハンドル # 5951 |
|---|---|---|
| 主な材質 | アルミニウム合金 シリコン |
アルミニウム合金 シリコン・ステンレス |
| 製品重量 | 144g | 170g ± 5.0g |
| 最大耐荷重 | 最大10kg | ― 非公表 |
| 取り付け方式 | NATOレール (スライド式) |
HawkLock クイックリリース NATOクランプ |
| 拡張端子 |
|
|
| 特徴的な機能 | 5コールドシュー内蔵 4本指テクスチャー | 43mm 垂直調整 磁気六角レンチ内蔵 |
コールドシュー5基・ネジ穴12個|4345とH21の拡張性をチェック

ただの「持ち手」で終わらないのが、このハンドルたちの面白いところ。使いこなすほど、カメラが「小さな撮影ステーション」に変わっていく感覚があります。
4345トップハンドルの上面・側面には、驚くほど多くの拡張ポイントが用意されています。
- 5つのコールドシューマウント:前端に3つ、後端に2つ。外部モニター・LEDライト・マイク・ワイヤレスビデオ送信機を同時に装着できます。コールドシューへのLEDライト装着はUlanzi VL-81のレビューも参考にどうぞ。
- 12個のネジ穴:ARRI用3/8″が2個、1/4″が10個。モニターマウント 2903Bやマジックアーム 2066Bなどのアクセサリーをしっかり固定できます。
複数のデバイスを同時に載せたときの重心バランスも考えられています。アクセサリーをトップハンドルに集中させることで、カメラ本体への負荷が分散され、パンやチルトが安定しやすくなります。
H21サイドハンドルも、コンパクトながら拡張性は十分です。1/4″-20のネジ穴に加え、コールドシューとストラップ穴も搭載。パワーバンクや小型LEDライトの装着に向いています。トップとサイド、両方を併用すれば、カメラ周囲360度をムダなく使えるリグが組めます。
◆SmallRig NATO トップハンドル DSLR 4345
\工具不要で瞬時に着脱完了!/
\指に吸い付く至高のグリップ感!/
実機フィールドテストレビュー|Sony ZV-E10 IIで感じた安心感

実際にSony ZV-E10 IIにこれらのハンドルを装着し、屋外で撮影テストを行いました。Sony ZV-E10 IIにSmallRigのケージを組み合わせる構成は、SmallRig ケージキット4897の詳細レビューで詳しく紹介しています。
まず感じたのはカメラとの一体感です。安価なハンドルにありがちな「しなり」や「ガタつき」はほぼ感じませんでした。ローアングルから被写体を追いかける際も、シリコングリップが路面からの振動をやわらげてくれる印象でした。
次に、H21サイドハンドルの垂直調整機能。重めのズームレンズ(例えば24-70mm F2.8クラス)を付けると、カメラは前方に傾きがちです。
そこでサイドハンドルの位置を少し前上方に調整すると、持ち上げたときのトルクが打ち消され、水平を保つのが楽になりました。
モニターの角度やマイクの向きを撮影の合間に変えるときも、豊富なネジ穴のおかげでアクセサリー同士が干渉しません。「あと一本手が欲しい」というときに、ちょうど良い場所にネジ穴がある。この安心感は、現場では地味に大きな価値だと感じました。
SmallRig 4345・H21のデメリット|購入前に知っておきたい注意点
良い面ばかりお伝えするのはフェアではないので、使ってみて気になった点も正直に挙げておきます。
- H21の最大耐荷重が非公表:4345は10kgと明記されていますが、H21は公式スペックに耐荷重の記載がありません。重量級のレンズを装着する場合は、公式サイトや販売店に事前確認するのが安心です。
- ハンドル分の重量増加は避けられない:144g・170gと軽量とはいえ、2つ同時に装着すればトータルで300g以上プラスになります。極限まで軽量化したい方には、少し気になるかもしれません。
- NATOレール非対応のケージには追加パーツが必要:お使いのケージにNATOレールやそれに準じたネジ穴がない場合、別途アダプターの検討が必要になります。
- コールドシューを埋めすぎると重心が偏る:拡張性が高い分、アクセサリーを付けすぎるとバランスが崩れやすくなります。装着する機材の重さは事前にイメージしておくのがおすすめです。
とはいえ、これらは「拡張性が高いからこそ」の悩みとも言えます。用途に合わせて必要な分だけ装着すれば、大きなデメリットにはなりにくい印象です。
4345とH21どっちを選ぶ?失敗しない選び方ガイド
「結局どっちを買えばいいの?」という方向けに、用途別の目安をまとめました。
- モニターやマイクなど、複数のアクセサリーを載せたい方→コールドシュー5基・ネジ穴12個のトップハンドル4345がおすすめ。
- 撮影中に構図やアングルをテンポよく変えたい方→ワンタッチで着脱できるサイドハンドルH21が向いています。
- とにかく安定感を重視したい方→両方を組み合わせると、上下・左右からしっかりホールドできるので一番おすすめです。
予算に余裕があれば、まずは両方セットでの導入を検討してみてください。片方だけでも十分効果は感じられますが、組み合わせたときの安定感は別格です。
なぜ今このハンドルが必要?ミラーレスの撮影スタイル変化から解説

市場にはカメラハンドルが数多くありますが、なぜ4345とH21の組み合わせをおすすめしたいのか。理由は、近年のカメラ性能アップに伴う「撮影スタイルの変化」にあります。
今のミラーレスカメラは単体で高品質な4K動画が撮れる一方、本体が小型化した分「持ちにくさ」という課題も抱えています。内蔵マイクや背面液晶だけでは物足りず、外部アクセサリーの装着が必須になりがちです。Sony ZV-E10 II自体の使い勝手はSony ZV-E10M2の本体レビューで詳しく解説しています。

SmallRig 4345は「重量を増やさずに拡張性を高める」という課題への一つの答えです。144gという重さは一般的なスマートフォンより軽く、リグ全体の軽量化に役立ちます。H21は「セッティング時間を短くする」というHawkLockの思想を体現したモデルです。
これらを取り入れることは、機材を見栄え良くするためだけではありません。「準備のストレスを減らして、被写体と向き合う時間を増やす」ための投資、と考えると分かりやすいと思います。
ユーザー評価グラフ(実使用に基づく5段階の目安)
操作性: ★★★★★(HawkLockのクイックリリースが快適)
安定性: ★★★★☆(シリコングリップの吸い付きが良好、耐荷重はモデルにより異なる)
拡張性: ★★★★★(トップハンドルの5コールドシューが魅力)
軽量性: ★★★★☆(トップハンドルは軽量、サイドは標準的)
コストパフォーマンス: ★★★★☆(価格相応の品質)
※上記は編集部の実使用に基づく主観評価です。使用環境やカメラ構成によって感じ方は変わる場合があります。
【Q&A】SmallRig 4345・H21のよくある質問

- QNATOトップハンドル4345をカメラに取り付けるには、別途パーツが必要ですか?
- A
いいえ、ハンドル本体に加えて50mmのNATOレールが同梱されています。お使いのカメラケージに2つの1/4インチネジ穴があれば、付属のレールを固定するだけですぐにハンドルをスライドさせて装着できます。
- QHawkLock H21サイドハンドルは、左手と右手のどちらで使うのが最適ですか?
- A
このハンドルは「両利きデザイン」を採用しており、左右どちら側でも使用可能です。接続部分のアダプターを付け替えるだけで、ご自身の使いやすいスタイルに簡単に変更できるため、撮影シーンを選びません。
- Qハンドルを装着することで、カメラが重くなりすぎてしまいませんか?
- A
トップハンドル4345はアルミニウム合金の中空デザインでわずか144g、サイドハンドルH21は約170gと軽量に設計されています。ただし2つを同時に装着するとトータルで300g以上増える点は考慮しておくとよいでしょう。トップハンドルは最大10kgの重さに耐えられる設計なので、機動性と堅牢性のバランスは良好です。
- Q撮影中にハンドルのネジが緩んでしまった場合、どうすればいいですか?
- A
サイドハンドルH21の底面には、磁気吸着式の六角レンチが内蔵されています。わざわざ工具箱を取り出す必要がなく、その場ですぐに締め直しや調整ができるので、現場でのトラブルにも素早く対応できます。
- Qアクセサリーをたくさん付けたいのですが、拡張性は十分ですか?
- A
非常に高い拡張性を備えています。特にトップハンドル4345には、5つのコールドシューマウントと12個のネジ穴(1/4″および3/8″)が配置されており、モニター、マイク、LEDライトなどを同時に複数装着することが可能です。コールドシューに取り付けるLEDライトとしては、Ulanzi VL-81のような小型ながら高性能なモデルとの相性が良くおすすめです。ただし、装着数が増えるほど重心バランスには注意が必要です。
まとめ|理想のカメラリグへの近道はNATOトップハンドル4345とH21

今回レビューしたSmallRigの2つのハンドルは、それぞれ違う強みを持ちながら、組み合わせることで真価を発揮します。

NATO トップハンドル 4345は、軽さと拡張性のバランスが良く、あらゆる撮影シーンのベースになる一台です。5つのコールドシューと豊富なネジ穴があるので、機材が増えても柔軟に対応できます。
HawkLock H21 サイドハンドル 5951は、テンポの良いクイックリリース体験で、現場での機動力をぐっと引き上げてくれます。内蔵レンチや垂直調整機能など、細かい不満を解消してくれる設計です。
カメラのホールド感に悩んでいる方、アクセサリーの配置に苦労している方は、この2つを試してみる価値は十分にあります。あなたのカメラが「ただの道具」から「表現の一部」に近づく感覚を、きっと味わえるはずです。
撮影機材の保管が気になる方は、Re:CLEAN 40L防湿庫のレビューも参考にしてみてください。大切な機材をカビから守る選び方をまとめています。
◆SmallRig NATO トップハンドル DSLR 4345
\工具不要で瞬時に着脱完了!/
\指に吸い付く至高のグリップ感!/
商品を作る会社名企業情報
| 企業名 | SmallRig(スモールリグ) |
|---|---|
| 公式HP | https://www.smallrig.jp/ |
| 商品の特徴 | 人間工学に基づいた持ちやすさと、圧倒的なアクセサリー拡張性。 |
| 商品の長所 | 軽量かつ堅牢なアルミ製。工具なしで着脱できる革新的な機構。 |
| おすすめの人 | 撮影の負担を減らしたい方、自分好みにカメラをカスタムしたい方。 |
SmallRigは、世界中の映像クリエイターの声を形にする、カメラアクセサリーのブランドです。使う人の手の形を考えた「人間工学デザイン」と、軽くて丈夫な作りが特徴です。肌に優しいシリコン素材を採用したり、小さなレンチをハンドルの中に隠したりと、撮影現場での「あったらいいな」を細やかに実現しています。
「カメラが重くて手が疲れる」「マイクやライトをもっとスマートに付けたい」という方には、その扱いやすさをぜひ試してみてほしいです。あなたのカメラをより使いやすく進化させてくれる、頼もしいパートナーになってくれるはずです。初心者からプロまで、撮影を楽しみたいすべての方におすすめできるブランドです。

コメント
HawkLock H21 サイドハンドル 5951の購入を考えているのですが、お聞きしたいことがあります。サイドハンドルと液晶モニターは干渉しませんか?特にローアングルに入った場合、モニターを斜めにすると思うので、干渉するような気がするのですが、いかがでしょうか。
前から見る分にはまったく干渉はないのですが、ローアングルの斜めに画面の角度をつけた場合は完全に真横に画面を開いた場合は干渉します、ですが半開きの状態にすれば問題なく使えるので、気にならないと思います。自撮りの時は画面の確認が難しいので、外して使っています。参考になれば幸いです。
とても参考になりました。購入しようと思います。ありがとうございました!