「容量不足」と「転送速度の遅さ」は、現代のデジタルライフにおける二大ストレスではないでしょうか。高画質な動画、膨大な写真データ、そして大容量化する一方のゲームソフト。これらを快適に扱うには、高速で信頼性の高いストレージが不可欠です。
今回、そんな悩みを解決する可能性を秘めたポータブルSSD「OSCOO MD006」を徹底的にレビューします。公称値2000MB/sという驚異的な速度は本物なのか?

その実力と、クリエイターやゲーマーにとって本当に「買い」なのかを、開封から実際の使用感、そして専門的な視点も交えて詳しく掘り下げていきます。
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開封!OSCOO MD006とのご対面

待ちに待ったOSCOO MD006が到着しました。

高級感のあるしっかりとした箱を開けると、まず目に飛び込んでくるのは、メタリックで洗練されたデザインのSSD本体です。


手に取ると、ひんやりとした金属の質感が心地よく、そのコンパクトさと軽さに驚かされます。これなら、ノートPCと一緒にカバンに入れても全く邪魔になりません。

本体の下には、付属品が整然と収められています。中身は以下の通りです。

付属品はシンプルですが、最も重要なのは付属ケーブルが最大20Gbpsの転送速度を誇る「USB 3.2 Gen 2×2」に正式対応している点です。


この規格の性能を最大限に引き出すためには、ケーブルの品質も非常に重要になります。安価なケーブルでは性能が発揮できないこともあるため、公式対応のケーブルが付属しているのは安心できるポイントです。
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OSCOO MD006-PROの驚異的なスペックを徹底解剖

OSCOO MD006 スペック表

まずは、この製品の心臓部であるスペックを見ていきましょう。ただの数字の羅列に見えるかもしれませんが、一つ一つの項目がこのSSDの性能を物語っています。
| インターフェイス | USB 3.2 Gen 2×2 Type-C |
| 最大読み込み速度 | 2000 MB/s |
| 最大書き込み速度 | 2000 MB/s |
| データ転送速度 | 20Gbps |
| 容量オプション | 512GB 1TB 2TB |
| 対応OS | Windows / Mac OS / Linux |
| 筐体素材 | アルミニウム合金 |
| 特徴 |
耐衝撃
防塵
防水
NVMe対応
|
このスペック表で特に注目すべきは、やはり最大2000MB/sという読み書き速度と、それを実現するUSB 3.2 Gen 2×2というインターフェイスです。一般的なポータブルSSDの多くが採用するUSB 3.2 Gen 2 (10Gbps)の理論値の2倍にあたる20Gbpsという帯域幅が、この驚異的な速度の秘密です。
実機で検証!OSCOO MD006の真の実力

公称値はあくまで理論値。実際の使用環境でどれほどのパフォーマンスを発揮するのか、ベンチマークソフトと実用的なテストで検証してみました。

テスト環境
- PC: AMD Ryzen 7 5800U
- OS:Windows 11 Home
- 比較対象
- SanDisk外付SSD (USB 3.2 Gen 2, 公称1050MB/s)
ベンチマーク(公称値)
まずは定番の「CrystalDiskMark」を使用して、純粋な読み書き速度を計測しました。

私のパソコンの場合の100MBファイル一つを転送した場合のベンチマーク結果
私のパソコンの場合USB 3.2 Gen 2×2には完全に対応しておらず、さまざまに要因があると思いますが、この数字になってしまいました…といってもとても早いですが…
メーカー様に確認したところ以下の回答がありました↓
ただし以前、記事にした【Yottamasterレビュー記事】よりも書き込み速度が早くなっており、性能の高さは確認できました、最新のMacbookなどの高スペックパソコンなら公称値の値が出ると思われます。
この公称値の転送速度は動画編集で大容量の素材を扱うクリエイターにとって、この時間は大きなアドバンテージになります。レンダリング後の書き出し先として指定すれば、作業全体の時間短縮に大きく貢献するでしょう。
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iPhoneでの写真保存手順

写真を選択し→ファイルに保存

OSCOO PSSDを選択して保存。たったこれだけ、数秒で動画や写真の保存が可能です。
クリエイター必見!動画編集・RAW現像が超快適に

このSSDの真価が最も発揮されるのは、やはりクリエイティブな作業でしょう。
4K・8K動画編集のワークフローを変える
4K、さらには8K動画の編集では、ストレージの速度がボトルネックになりがちです。しかし、OSCOO MD006を編集用ドライブとして使用すれば、タイムライン上でのカクつきやプレビューの遅延が劇的に改善されます。
複数の動画クリップを重ねたり、エフェクトを多用したりする複雑な編集でも、ストレスなく作業に集中できる環境が手に入ります。
RAW現像・写真管理の効率が飛躍的に向上
数千枚に及ぶRAWデータの読み込みや現像作業も、このSSDなら驚くほどスムーズです。LightroomやCapture OneなどのソフトでカタログをこのSSD上に置いて作業すれば、プレビューの生成や写真の切り替えが瞬時に行われ、セレクト作業の効率が格段にアップします。
ゲーマー歓喜!ロード時間を劇的に短縮

ゲームの拡張ストレージとしても、OSCOO MD006は最高の選択肢の一つです。 近年のゲームは100GBを超えるものも珍しくなく、内蔵ストレージを圧迫しがちです。
公称値のデータによると驚くべきことに、ロード時間は高性能な内蔵NVMe SSDと比較しても遜色ありません。 これにより、ゲームの世界へより早く没入でき、オープンワールドゲームなどで頻繁に発生するファストトラベル時の待ち時間も大幅に短縮されます。

ゲーム体験の質を向上させたいゲーマーにとって、これは非常に大きなメリットです。
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高速性能を支える技術と注意点

この驚異的な速度は、単に速いだけではありません。その裏には、いくつかの重要な技術と、性能を最大限に引き出すための注意点が存在します。
NVMeプロトコルとUSB 3.2 Gen 2×2の融合

OSCOO MD006は、内部的にNVMe (Non-Volatile Memory Express) プロトコルを採用しています。 これは、SSDの性能を最大限に引き出すために開発された通信規格で、従来のSATA接続とは比較にならないほどの高速性を誇ります。
このNVMe SSDの速度を、外部接続でも損なわないようにするのがUSB 3.2 Gen 2×2の役割です。この二つの技術の組み合わせが、2000MB/sという速度を実現しているのです。
発熱対策の重要性

高速なデータ転送は、必然的に高い熱を発生させます。SSDは熱に弱く、温度が上がりすぎると「サーマルスロットリング」という保護機能が働き、性能が低下してしまいます。 OSCOO MD006-PROは、放熱性に優れたアルミニウム合金の筐体を採用することで、この問題に対応しています。
長時間の連続書き込みテストでも、筐体はほとんど熱くなりません、性能が低下することはありませんでした。
性能を100%引き出すためのPC側の要件
OSCOO MD006の性能を最大限に享受するためには、接続するPC側のポートがUSB 3.2 Gen 2×2 (20Gbps)に対応している必要があります。 最近のハイエンドなマザーボードやPCには搭載され始めていますが、まだ普及しているとは言えません。
【容量の選び方】SSD容量の目安|どのサイズを選ぶのか?

次にSSDの容量目安について、写真📸や動画🎥ファイルを基準に、それぞれがどの程度のデータ保存に適しているか、読者の方が選びやすいように比較して解説します。
| 容量 | 写真(1枚約5MB) | 4K動画(1分約500MB) | 推奨される主な用途 |
|---|---|---|---|
| 512GB | 約10万枚 | 約17時間 |
日常使い、ビジネス用途、ゲームのインストール、簡単な写真のバックアップ。データの移動・持ち運び用。
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| 1TB | 約20万枚 | 約33時間 |
写真・動画の大量保存、本格的な写真編集。ゲームライブラリの拡張。メインストレージとしても活用可能。
|
| 2TB | 約40万枚 | 約66時間 |
高画質4K/8K動画の編集・アーカイブ、プロレベルのクリエイティブ作業。複数のOSや大規模な仮想環境の構築。
|
💡 容量別のおすすめの選び方
512GBモデル 携帯性とコスト重視
512GBは、データの一時的な持ち運びや、特定のファイル(仕事のプロジェクトなど)のバックアップに最適です。
- メリット: コストが最も低く、コンパクトで携帯性に優れているモデルが多い。
- 注意点: 4K動画を頻繁に撮影・保存したり、大量のゲームをインストールするには容量不足になりやすいです。
1TBモデル スタンダードな万能タイプ
1TBは、現在最も標準的で汎用性の高い容量です。多くの写真や動画ファイルを余裕を持って保存でき、速度も速いため、動画編集やゲームのデータ置き場として非常にバランスが取れています。
- メリット: 日常的な容量不足の不安が少なく、価格と容量のバランスが良い。
- 用途例: 家族全員の思い出写真の保存、趣味の動画編集プロジェクトの保存。
2TB、4TBモデル プロフェッショナルな大容量
2TB、4TBは、高解像度の動画クリエイターや、大量のデータを扱うプロフェッショナル向けです。
- メリット: 4Kや8KのRAWデータなど、容量の大きいファイルを長期間アーカイブしたり、複数の大規模プロジェクトを同時に管理できます。容量不足を心配せずに作業に集中できます。
- 用途例: 4K動画を編集しながら別ドライブにバックアップ、大容量のゲームMODやテクスチャパックの保存。
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他にもおすすめSSDは?

以下の記事では「2025年最新外付けSSDおすすめ5選」を紹介。iPhoneの容量不足解消や4K動画編集のニーズに応えるべく、用途に合わせたSSDの選び方(容量、速度、接続端子)を解説しています。
MagSafe対応のNextorageや防塵防水のSanDiskなど、高速・大容量・携帯性を兼ね備えた最新トレンドの5モデルを比較し、最適な一台を見つけるための情報が詰まっています。
【Q&A】OSCOO MD006に関するよくある質問

- Q私のパソコンはUSB 3.2 Gen 2×2に対応していません。それでもこのSSDは使えますか?
- A
はい、問題なくご使用いただけます。OSCOO MD006は下位互換性を持っているため、USB 3.2 Gen 2 (10Gbps) や USB 3.1 (5Gbps)、さらにはThunderbolt 3/4ポートなど、お使いのPCに搭載されているUSB Type-Cポートに接続して使用することが可能です。
ただし、その場合の最大転送速度は接続したポートの規格上の上限値(例えば、USB 3.2 Gen 2なら約1000MB/s)に制限されます。それでも一般的なポータブルSSDとしては非常に高速ですが、この製品が持つ最大2000MB/sの性能をフルに引き出すためには、PC側もUSB 3.2 Gen 2×2に対応している必要があります。
- QPS5の拡張ストレージとして使いたいのですが、注意点はありますか?
- A
はい、PS5の拡張ストレージとして非常に優れた性能を発揮しますが、いくつか知っておくべき点があります。PS5のUSBポートは最大10Gbps(USB 3.2 Gen 2相当)のため、OSCOO MD006を接続した場合の速度もその上限に準じます。
しかし、それでもPS5の内蔵SSDに迫る高速なロード時間を実現できるため、ゲーム体験は非常に快適になります。PS5のゲームを直接インストールしてプレイできるため、本体ストレージの容量不足を解消するのに最適です。設定も簡単で、PS5に接続して画面の指示に従ってフォーマットするだけですぐに使用を開始できます。
- Q防水・防塵とありますが、どの程度の性能ですか?
- A
OSCOO MD006は、日常生活における不意のアクシデントからデータを守るための耐衝撃・防塵・防水性能を備えています。例えば、カバンの中で飲み物がこぼれてしまったり、少し雨に濡れたり、砂埃の多い場所で使ったりするような場面を想定しています。
ただし、これは完全な防水・防塵を保証するものではありません。水中に沈めたり、高圧の水をかけたり、意図的に過酷な環境に晒したりすることは避けてください。あくまで「生活防水・防塵」レベルと捉え、万が一のための保険としてお考えいただくのが良いでしょう。データの保護キャップがしっかりと閉まっている状態での性能となりますので、使用時以外はキャップを閉めておくことをお勧めします。
- Q1TBと2TBで迷っています。どちらがおすすめですか?
- A
容量選びは、お客様の主な用途によって決まります。
容量選択ガイドあなたに最適な容量を見つけましょう1TBがおすすめな方- 主に写真データ(RAW含む)の管理や、複数のゲームをインストールしたい方。
- 4K動画編集も行うが、プロジェクト単位でデータを管理し、終わったものは別のストレージにアーカイブする方。
- コストと性能のバランスを重視する方。
2TBがおすすめな方- 4K/8K動画など、非常に大きなファイルを日常的に扱い、複数のプロジェクトを同時に進行するプロのクリエイター。
- 膨大なゲームライブラリのほとんどをインストールしておきたいヘビーゲーマー。
- バックアップ用途も兼ねて、将来的なデータ増加を見越して大容量を確保しておきたい方。
一般的に、大容量のモデルの方がコストパフォーマンスは高くなる傾向にあります。ご自身の使い方を想像し、少し余裕を持った容量を選ぶと後悔が少ないでしょう。
- Q発熱が気になります。冷却ファンなどは必要ですか?
- A
通常の使用範囲であれば、追加の冷却ファンは必要ありません。OSCOO MD006は、熱伝導率の高いアルミニウム合金製の筐体全体がヒートシンクとして機能するように設計されており、効率的に熱を外部へ逃がします。
ただし、数時間にわたって数百GB単位のデータを連続で書き込み続けるような極端な負荷をかけた場合、筐体はかなり熱を持つ可能性もあります。これはSSDが全力で動作している証拠でもありますが、もし頻繁にそのような使い方をする場合は、PC用の小型ファンで風を当てたり、金属製のノートPCスタンドの上に置いたりして放熱を助けてあげると、より安定したパフォーマンスを長期間維持することができます。
まとめ 価格以上の価値を提供する次世代ポータブルSSD

OSCOO MD006は、間違いなく現行最高クラスの性能を持つポータブルSSDです。特に、大容量データを日常的に扱う動画クリエイターやフォトグラファー、そして1秒でもロード時間を短縮したいと願うゲーマーにとっては、その投資価値は計り知れません。
もちろん、その性能をフルに引き出すにはPC側の対応が必要というハードルはありますが、それをクリアできる環境にあるならば、これほど満足度の高い製品は他にないでしょう。OSCOO MD006は、あなたのデジタルワークフローを根底から変える力を持った、まさに「プロ」の名にふさわしいポータブルSSDです。

OSCOOというブランドの企業情報
| 企業名 | Shenzhen OSCOO Tech Co., Ltd. |
| 公式ホームページURL | https://www.oscoo.com/ |
| 商品の特徴や長所 |
最新技術を積極的に採用した、高速で信頼性の高いSSDやメモリー製品が強み。洗練されたデザインと、高い性能を両立させている点が特徴です。
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| こんな人におすすめ |
パソコンでの作業やゲームをとにかく速く、快適にしたい方。最新のテクノロジーに興味があり、性能に妥協したくない方におすすめです。
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Shenzhen OSCOO Tech(シェンチェン・オスクー・テック)は、2004年に中国の深センで生まれた、SSDやUSBメモリ、DRAM(パソコンの記憶装置)などを専門に作っているテクノロジー企業です。ちょっと難しい名前ですが、パソコンやスマートフォンの中身に使われる「データを記憶する部品」のプロフェッショナル集団とイメージすると分かりやすいかもしれません。
OSCOOの製品は、ただデータを保存するだけでなく、「いかに速く、安全に、そして快適にデータを使えるか」を大切にしています。特に、今回ご紹介したようなポータブルSSDでは、最新の技術をいち早く取り入れて、他にはないような「爆速」のデータ転送を実現しているのが大きな魅力。
パソコンでの作業をとにかく快適にしたい、最新技術のすごさを体験してみたい、という方にぴったりの製品を多く生み出している、今注目のブランドです。



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