「仕事でつかえ、コンパクトなのに打ち心地が良いキーボードってないかな?」
「Bluetoothと有線の両方使える高品質なキーボードが欲しい」
「日本語配列でキーキャップが擦れないキーボードを探している」
そんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、Leopold FC660MBT GRAYBLUEを実際に一週間使用した実体験をもとに、
・省スペースながら打ち心地抜群の打鍵感の秘密
・Bluetooth接続の実際の安定性
・PBTキーキャップの耐久性の真実
を余すところなく解説します。
読み終える頃には、このキーボードがあなたにぴったりかどうかが明確になっているはずです。
◆Leopold FC660MBT GRAYBLUE (かな有&かな無し)
\手元のこだわりが仕事を変える/


【開封】Leopold FC660MBT GRAYBLUE

それでは、多くのメカニカルキーボードユーザーから熱い支持を集めるLeopoldのFC660MBT GRAYBLUEを開封や実際に使用して、その魅力を余すところなくお伝えしていきます。

箱を開封&付属品

このキーボードを手に取った第一印象は、「思っていた以上にずっしりとしている」というものでした。約730gという重量は、プラスチック製のキーボードにはない高級感を感じさせます。

パッケージを開封すると、キーボード本体、USB Type-Cケーブル、キーキャップ引き抜き工具、そして説明書がシンプルに収められていました。
主な付属品

付属のUSB Type-Cケーブルは、編み込み加工が施されており、高級感があります。コネクタ部分の作りもしっかりしており、何度も抜き挿ししても安心できる品質です。


キーキャップ開け用のツールは小さなプラスチック製のピックで、これが後々の交換で大活躍することになります。
◆Leopold FC660MBT GRAYBLUE (かな有&かな無し)
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YouTube動画でも解説しています↓
コンパクトでありながら充実の配列 – 65%レイアウトの実用性

FC660MBT GRAYBLUEの最大の特徴の一つが、そのコンパクトなサイズながら矢印キーを備えた65%レイアウトです。

実際にデスクに置いてみると、その省スペース性に驚かされます。横幅約326mm×奥行約114mmというサイズは、フルサイズキーボードと比較して約30%もコンパクトです。

しかし、小さすぎて使いづらいということはありません。むしろ、アローキーが独立しているため、文章編集作業において非常に効率的に作業できます。私は普段、記事執筆をすることが多いのですが、ホームポジションから手をほとんど動かさずに操作できるのは大きなメリットです。

特に注目すべきは、Leopold独自の配列設計です。Fnキーとの組み合わせでF1-F12キーをはじめ、各種ファンクションキーを使用できるため、Wordpressなどのソフトでも不便を感じることはありませんでした。
ブルートゥースと有線の両対応で広がる使用シーン

FC660MBT GRAYBLUEは、BluetoothとUSB有線接続の両方に対応しています。このデュアル接続機能は、現代の多様なワークスタイルにマッチ。


実際にセットアップしてみると、今までにない手順でしたがBluetooth接続は簡単でした。Windows11での接続手順は以下の通りです。
- キーボード背面の電池カバーを開け、単4電池2本を挿入
- 電源スイッチをONに
- FnキーとA、S、D、Fのいずれかを長押ししてデバイスチャンネル選択
- ペアリングボタンを細い工具で押す→ここが最初わからなかった…
- PCのBluetooth設定から「FC660MBT」を選択
この手順で、私は3台のデバイス(デスクトップPC、ノートPC、タブレット)とのペアリングに成功しました。チャンネル切替もFn+A/S/D/Fの長押しで瞬時にできるため、マルチデバイス環境での作業が格段に効率化されました。
単4乾電池/USBバスパワー駆動両対応

Bluetooth接続時の電池寿命は最大300時間と公称されていますが、実際の使用では1日8時間使用で約1ヶ月持つ計算になります。
また、電池の消耗を気にしたくない方は、USB接続時はバスパワーで動作するため、電池を消耗しません。
◆Leopold FC660MBT GRAYBLUE (かな有&かな無し)
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打鍵感の進化 – Cherry MX2Aスイッチの実力

今回レビューしたモデルは、Cherry MX2A赤軸。MX2Aは2023年にCherryがリリースした最新スイッチで、従来のMXスイッチからいくつかの改良が加えられています。
実際に打鍵してみると、その滑らかさ、メカニカルなのに静かだという事に驚かされます。従来のキーボードと比較して、スプリングノイズが軽減されており、キーを押し下げる際の擦れ感もほとんど感じません。

バレル状のバネ採用により、底打ち時の衝撃が柔らかく、長時間のタイピングでも疲れにくい設計になっています。
興味深いことに、キーボード業界のある調査によれば、MX2Aスイッチは従来モデルに比べて、スプリングのピング音(バネの共鳴音)を約60%低減することに成功しているとのことです。この技術的進化が、実際の使用感の向上に直結していることが実感できます。
スイッチの種類ごとの特徴比較
スイッチ種類 | 押下圧 | タクタイル | クリッキー | 推奨用途 |
---|---|---|---|---|
MX2A黒軸 | 60cN | 直線的 | なし | ゲーム |
MX2A茶軸 | 45cN | 軽い反発 | なし | 万能型 |
MX2A赤軸 | 45cN | 直線的 | なし | タイピング |
MX2A青軸 | 50cN | 段落感 | あり | タイピング |
MX2A静音赤軸 | 45cN | 直線的 | なし | オフィス |
MX2Aスピードシルバー | 45cN | 直線的 | なし | ゲーム |

これだけ種類が豊富にあればあらゆるユーザーニーズに対応できますね!
ホットスワップ対応で広がるカスタマイズの可能性

FC660MBT GRAYBLUEはキースイッチのホットスワップに対応しており、簡単にスイッチの交換が可能です。これはキーボードカスタマイズの入門者から上級者までにとって大きな魅力です。


実際にスイッチ交換を試してみました。付属の専用工具を使うと、簡単にスイッチを取り外すことができます。3ピン/プレートマウントタイプと5ピン/PCBマウントタイプの両方のCherry MX互換スイッチに対応しているため、市販のほとんどのスイッチが使用可能です。

また、サウスフェイシング(South-Facing)スイッチアングル設計となっているため、様々なサードパーティ製キーキャップとの互換性が高くなっています。これは、キーキャップの干渉問題を避けるための配慮で、カスタマイズを考えるユーザーには嬉しい仕様です。
高品質PBTキーキャップの魅力と実用性

FC660MBT GRAYBLUEに装着されているPBT2色成形キーキャップは、Leopoldのこだわりが特に感じられる部分です。PBT樹脂はABS樹脂に比べて硬く、耐摩耗性に優れているため、長期間使用しても文字が消えにくい特性があります。

実際に使用して感じるのは、そのざらざらとした質感です。このシボ加工と呼ばれる表面処理は、指の脂によるテカリを抑え、タイピング時の滑り止めとしても機能します。特に夏場の汗ばむ季節でも、安定した打鍵が可能です。

キーキャップの成形技術にも注目です。2色成形技術により、文字部分が透けたり剥がれたりすることがありません。日本語JIS配列の「ひらがな」も2色成形で表現されており、これは製造が難しいとされる技術をLeopoldが確立した証です。
内部構造にまで及ぶこだわり – 吸音パッドとスタビライザー

キーボードを裏返し、ネジを外して内部を確認してみると、さらに驚くべきこだわりが発見できます。基板とキーブラケットの間、ロアーケースと基板の間には吸音パッドが内蔵されています。
この吸音パッドは、キーの底打ち音やスイッチの反響音を低減する役割を果たします。実際にタイピング音を比較すると、吸音パッドがないキーボードに比べて、高周波数の不快な金属音が抑えられ、落ち着いた打音になっています。

また、スペースキーやエンターキーなどの大きなキーには、スクリューインタイプのスタビライザーが採用されています。このスタビライザーは基板に直接ねじ止めされるため、従来のクリップインタイプに比べてがたつきが少なく、安定した打鍵感を提供します。
スタビライザーの比較
スタビライザータイプ | 安定性 | メンテナンス性 | コスト |
---|---|---|---|
スクリューイン | 高い | やや難しい | 高め |
クリップイン | 標準 | 簡単 | 標準 |
プレートマウント | 低め | 難しい | 安め |
◆Leopold FC660MBT GRAYBLUE (かな有&かな無し)
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実使用でのパフォーマンス検証

実際の日常生活でFC660MBT GRAYBLUEを使用して感じたことをお伝えします。
オフィス環境での使用
打鍵音が比較的静かなため、周囲への配慮が必要なオフィス環境でも使いやすい。特に静音赤軸を選択すれば、ほぼノートパソコンのキーボード並みの静かさです。
在宅ワークでの使用
Bluetooth接続により、デスク周りがすっきりします。ノートPCとデスクトップPCの切り替えもスムーズで、作業効率が向上しました。
モバイル環境での使用
コンパクトサイズながら打鍵感は本格的で、外出先での作業にも最適です。カフェなどでの使用では、そのスタイリッシュなデザインも注目の的になります。
FC660MBTとFC900RBT GRAYBLUEの比較

どちらもLEOPOLDの人気モデルですが、実はまったく異なる特徴を持っています。あなたの使い方に合わせて、最適な一台を選ぶための比較ポイントをご紹介します。

サイズと配列の違い
FC660MBTは65%サイズで、横幅約326mmのコンパクト設計。F1-F12キーはFnキーとの組み合わせで使用します。一方、FC900RBTはテンキーレス(80%)サイズで、横幅約387mm。ファンクションキーが独立しており、よりフルサイズに近い配列です。
使い分けのポイント
- FC660MBTが向いている人
- デスクスペースを最大限有効活用したい
- マウスを動かす範囲を広く取りたい
- 持ち運びする機会がある
- シンプルな見た目を好む
- FC900RBTが向いている人
- 数字キーをよく使う(会計、データ入力など)
- ファンクションキーを頻繁に使用する
- フルサイズキーボードからの移行で違和感を感じたくない
- 手が大きく、ゆったりとした配列を好む

共通する高品質な特徴
両モデルとも、LEOPOLDらしいこだわりを受け継いでいます。
- 高品質PBT2色成形キーキャップ
- Bluetooth/USB有線のデュアル接続
- Cherry MX2Aスイッチ採用
- 吸音パッドによる打鍵音の低減
- ホットスワップ対応(スイッチ交換可能)
価格とコストパフォーマンス
FC660MBTは約15,980円、FC900RBTは約17,980円が相場です。2,000円の差がありますが、どちらもその価値に見合った品質を備えています。
結論:選び方のアドバイス
「デスクスペースを優先するならFC660MBT」
「使い慣れた配列を求めならFC900RBT」
実際に使う環境や作業内容をイメージして、自分に合った一台を選んでみてください。どちらを選んでも、LEOPOLDのこだわりが詰まった満足できる使用感を得られることは間違いありません。
FC660MBT GRAYBLUEをおすすめできる人
- デスクスペースを有効活用したい人
- 打鍵感にこだわりがある人
- マルチデバイス環境で使用したい人
- キーボードのカスタマイズに興味がある人
- 日本語配列を必要とする人
長所と短所の分析

約1週間使用して感じた、FC660MBT GRAYBLUEの長所と短所をまとめます。
長所・メリット
短所・デメリット
私はいらないと考えていますが、バックライト非対応は、ゲーマーの方や、暗い環境での使用を考えると残念な点かもしれません…しかし、その分電池寿命が長く保たれているというメリットもあります。
Q&A

- Qバックライトが付いていないとのことですが、暗い場所での使用は不便ではありませんか?
- A
確かにFC660MBT GRAYBLUEにはバックライト機能が搭載されていません。しかし、いくつかの点でこの不便を緩和する工夫がされています。
文字のコントラストがはっきりしているため、多少の暗さでも視認しやすいです。実際に使用してみると、デスクスタンドなどの補助照明がある環境では、ほとんど不便を感じませんでした。
バックライトを省略した理由としては、おそらく電池駆動時の長時間使用を実現するため。バックライトは電力消費が大きく、Bluetooth接続時の利点である長時間駆動を損なってしまいます。その代わり、単4電池2本で最大300時間という長い駆動時間を実現しています。
- Q他のメーカーのキーキャップに交換することは可能ですか?
- A
はい、可能です。FC660MBT GRAYBLUEはCherry MX互換のキースイッチを採用しているため、市販のほとんどのMX互換キーキャップを取り付けることができます。
ただし、注意点が2つあります。まず、日本語JIS配列特有のキー(特にスペースキー周りのキーや変換・無変換キー)については、他のキーキャップセットに含まれていない場合があります。また、キーキャップのステム(スイッチとはめる部分)の形状が合うことを必ず確認してください。
サウスフェイシング(South-Facing)スイッチ設計のため、特に高さのあるキーキャップを装着しても他の部品と干渉しにくいというメリットもあります。キーキャップ交換を考えられているなら、まずはよく使うキーから試してみることをおすすめします。
- QBluetooth接続時の遅延や切断はありませんか?
- A
FC660MBT GRAYBLUEはBluetooth 5.1を採用しており、一般的なタイピングや作業ではほとんど遅延を感じません。実際に1週間使用した中で、意図しない切断は一度も経験していません。
ただし、周囲の電波環境によっては影響を受ける可能性があります。例えば、他の2.4GHz帯のデバイス(無線マウスやWi-Fiルーター)が近くにある場合は、干渉を避けるために距離を置いて設置することをおすすめします。
また、重要な作業やゲームプレイ時には、USB有線接続に切り替えることで、より安定した接続を確保できます。Bluetooth接続時でも、10m程度の距離までは安定して動作することが確認できています。
- QスクリーンタイプCのケーブルはどこのメーカーのものでも使用できますか?
- A
基本的にはどのメーカーのUSB Type-Cケーブルでも使用できますが、データ転送と給電が可能なケーブルを使用することをおすすめします。
実際にテストしたところ、純正付属品以外にも、信頼性の高いメーカーのケーブルで問題なく動作しました。ただし、充電専用の安価なケーブルの中には、データ転送機能がないものもあるため注意が必要です。
また、ケーブルの長さによっては給電が不安定になる可能性があります。2mを超える長いケーブルを使用する場合は、品質の良いものを選ぶようにしてください。純正のケーブルは耐久性も考慮された編み込みケーブルですので、まずは付属品をお試しになることをおすすめします。
- Qホットスワップ機能を使ってスイッチ交換する際の注意点を教えてください
- A
ホットスワップ機能はとても便利ですが、いくつか注意点があります。
まず、スイッチを取り外す際は必ず付属の専用工具を使用してください。無理な力を加えると、スイッチソケットや基板を損傷する可能性があります。工具をしっかりとスイッチのフックにかけて、真上にまっすぐ引き抜くようにしてください。
次に、対応しているスイッチは3ピン/5ピンのCherry MX互換スイッチです。その他の規格のスイッチは取り付けられないのでご注意ください。また、スイッチを取り付ける際は、ピンが曲がっていないか確認し、まっすぐに差し込むようにしてください。
まとめ – 投資する価値のある一生モノのキーボード

Leopold FC660MBT GRAYBLUEは、単なる入力装置ではなく、職人のこだわりが詰まった工芸品と言えます。その価格は決して安くはありませんが、長期的な使用を考えれば投資する価値があります。
コンパクトでありながら実用的な配列、優れた打鍵感、そして高いカスタマイズ性は、現代の多様なワークスタイルにマッチしています。特に日本語JIS配列を必要とするユーザーにとって、これほど質の高い選択肢は多くありません。
初めてメカニカルキーボードを購入する方から、こだわりのある上級者まで、幅広いユーザーに満足していただける製品です。もし予算が許すのであれば、このキーボードはあなたのデイリードライバーとして、長きにわたって活躍してくれることでしょう。
キーボード選びに迷っているなら、FC660MBT GRAYBLUEの実物をぜひ手に取ってみてください。その質感と打鍵感が、あなたのタイピング体験を永遠に変えてくれるはずです。
◆Leopold FC660MBT GRAYBLUE (かな有&かな無し)
\手元のこだわりが仕事を変える/


FC660MBT GRAYBLUEを作る会社・企業情報
項目 | 内容 |
---|---|
企業名 | LEOPOLD |
公式ホームページ | https://leopold.keyboard.jp/ |
商品の特徴 | 高品質で打鍵感にこだわったキーボード専門メーカー |
おすすめしたい人 | 毎日長時間パソコンを使う仕事をする方、こだわりの文房具やデバイスを大切にする方 |
LEOPOLDは2005年に設立された韓国発のキーボード専門メーカーです。日本には2024年3月に日本法人を設立し、よりきめ細やかなサービスを提供しています。このブランドは、毎日長時間キーボードを使用するライターやプログラマー、エンジニアなど、入力作業の多いプロフェッショナルから特に支持されています。
LEOPOLDの特徴は、他社に先駆けてコンパクトながら使いやすい65%サイズや98%サイズのキーボードを製品化するなど、常にユーザーの使いやすさを第一に考えた設計を行っている点です。高品質なPBTキーキャップやこだわりのスイッチなど、一つ一つの部品に品質へのこだわりが感じられます。打鍵感が良く、長時間使用しても疲れにくい設計は、在宅ワークやテレワークが増えた現代の働き方にぴったりです。普段からパソコンを使ってお仕事をする方で、より快適で質の高いタイピング体験を求めている方に特におすすめしたいブランドです。
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